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最高速度違反を命じ又は容認することは許されない [事故防止]

輸送の仕事を離れて8年。そろそろ現場の感覚が分かりにくくなっているのに気づきました。事故防止とは言っても、運転の現場から離れると、言うことがズレてくる訳です。

デジタコやGPS、ドライブレコーダー、排ガス抑制装置などなど。知らないものが沢山。

そこでアルバイト感覚で、7時間程度の短い配送業務に就くことになりました。内容は3t車でのコンビニ配送。おにぎり、弁当、サンドイッチ、パン、紙パック等の飲料製品で重い物もあります。

店舗への到着時刻が決められており、なかなか忙しい仕事でもあります。GPSで庫内温度や扉の開け閉め、位置情報まで把握されていて、なかなかのハイテクぶりです。乗務員はこれらのものに対応しなければならず、実施手順が多いことには驚きました。

それでも徐々に慣れてきて、そろそろ独り立ちという矢先。走るのが遅いと思ったのか、走行速度を上げるよう言われました。具体的には『~さんは30kmで走る時もあれば50kmの時もある、それなら社速の55kmの範囲まで上げてもらったらどうか』

そこまで細かいことを言うのかと思ったと同時に、自分のペースを超える速度は危険だと判断し『出来ません』と答えました。夜間とはいえ30km制限の道路もあるからです。

この指示は『最高速度違反の下命または容認』にあたります。何故なら翌日改めて断ったところ、その場で首になったからです。単なる提案ではないし、『そうですか、考えておきます』という話でもないからです。

『最高速度違反の下命または容認』は道交法で禁止され罰則もあります。

詳しくは専門家の『シグナル』さんのページを参照してください。

筆者としては、久し振りにトラック乗務を体験できたし、デジタコ、GPSがどんなものかが分かったので収穫はありました。本業は別にあるし、身体の回復ぶりを確かめる良い機会となりました。だから首になったところで別に痛手になることはありません。

但し、この一件を筆者が容認できないのは、まず第一に公序良俗に反すること。企業の利益優先で安全を犠牲にすること。

第二に法令順守(コンプライアンス)の問題があること。

第三に企業の社会的責任(CSR)に関心がないこと。つまり自分達だけが良ければそれで良いということです。

荷主を繋ぎ止めておくために時間を厳守しようとするのは、正当な活動であり当然です。しかし、時間を守るために会社が最高速度違反を命じるのはどうでしょうか。何かが狂ってはいないでしょうか。

いちいち制限速度を守っていたら仕事にならないではないか、という意見もあるでしょう。制限速度30kmの道路を30kmで走っている車はまずいません。私たちが日頃目にする現象でもあります。

しかし、この地点で速度取り締まりが行われていて、50kmで走れば、間違いなく止められ切符を切られます。この場合の責任は一体誰にあるのですか?運転者だけではなく、会社の指示で速度を出しましたって言うの?

もう一つ、信号が青から黄色、そして赤に変わるタイミングについて、大きな国道と市街地の道路、住宅街の道路とでは違いがあります。

あっという間に、信号が黄色から赤に変わった時、対応できるでしょうか。

積載時のトラックの場合、急ブレーキで荷物事故か、またはそのまま突っ切ってしまうことになるでしょう。

もし突っ切ってしまった場合、その先にあるものは・・・・・・・予測できない危険。

さらにもう一つ、ベテランになればなる程、走行速度は自然に決まってくる。それは自分が見落としをしない速度、とっさの時に回避できる速度。コンディションにより変わるものでもあります。

この人に走行速度を上げるよう言ってみたらどうなるか?

自分のペースではないから、これらのものが保証されないことになります。

今回ではなく別の会社で、ある人が『定時の出発ではとても間に合わない』と上司に言ったところ、『それなら高速を130kmで行けば大丈夫』と答えが帰ってきたそうです。未だにそんな会社があるのかと驚きますが、まだまだあるようです。

会社による走行速度違反の下命は、運転者に多大の負担をかけるものであるから、決して受け入れてはならない、絶対に。間に合わないのであれば、運行スケジュールの方を見直すことが先だと思うが。

ここで荷主やコンビニ本部の問題にも触れておきたいと思います。

荷卸しの所要時間は、車から店内の所定の場所まで何回往復するかによって長くも短くもなります。納品数量が多ければ往復回数は増え、所要時間も増えていきます。ゴールデンウィークを挟んで勤務したため数量の増減はありました。

ところが、運行指示書の到着時間はいつも変わらないのです。これは恐らく、店舗側の品出し陳列の都合によると思われます。

問題は、この時間に乗務員が合わせなくてはならないことです。次に行く店舗もその次の店舗も時刻に間に合わせなくてはならないこと。配送スケジュールに無理があるかどうかを考慮して到着時刻を決めるのではなく、店舗の都合によって決められていることです。

この点はコンビニ配送の車が事故と無縁ではない(実際に事故を起こしている)ことから考えれば、コンビニ本部の責任は免れないでしょう。CSR(企業の社会的責任)を問うことも考えてよいと思います。


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